第32回環境化学討論会開催のお知らせ

3rd Joint Conference on Environmental Chemicals
第3回環境化学物質合同大会
テーマ『環境化学物質研究の新たな挑戦ー研究分野の垣根を超えた連携ー』

開催要領

会期 2024年7月2日(火)~7月5日(金)
会場 JMSアステールプラザ(〒730-0812 広島市中区加古町4番17号)
主催 一般社団法人日本環境化学会、日本環境毒性学会
共催 (一社)日本質量分析学会、日本野生動物医学会、(公社)日本水環境学会、(一社)セタックジャパン
連絡先 第32回環境化学討論会事務局(兼合同大会事務局)
〒305-0074 茨城県つくば市高野台3-18-7サンガーデン高野台103
TEL: 029-886-3185 FAX: 029-886-3186
Email: touron@j-ec.or.jp
大会サイト https://j-ec.smartcore.jp/M022/forum/touron32
申込方法 大会サイトの登録システムに従ってお申し込みください。
参加申込
1)早期参加申込期日 2024年5月10日(金)
2)早期参加振込期日 2024年5月24日(金)
3)通常参加申込(銀行振込利用)期日 2024年6月7日(金)※

※なお、6月7日以降も当日まで参加申し込みは可能ですが、入金確認の都合上、決済方法はクレジットカードとコンビニ決済のみとなりますのでご了承ください。また、会場での参加申込は、各自のPCまたはスマートフォン等で大会サイトから参加登録、お支払の上受付へお越しください。

講演申込 講演申込前に参加申込が必要です。
1)講演申込期日
2024年5月10日(金) → 17日(金)(延長)
(講演タイトル、発表者と共著者情報、200字概要登録)
2)講演要旨原稿提出
2024年5月17日(金)以降順次案内~5月24日(金)
(指定テンプレートで準備した要旨(1~2ページ)のPDFとWordファイル提出)
3)発表ファイル提出期日
2024年6月21日(金)
(口頭発表用PPTまたはポスターPDFファイルの提出)
参加費納入方法 大会サイトの登録システムの参加登録に従い、下記の方法でお支払いください。
① クレジットカード払い(手数料学会負担)
② コンビニ払い(手数料学会負担)
③ 銀行振込(手数料参加者負担)
  • 請求書、領収書(インボイス対応)がダウンロードいただけますので、請求書払いをご希望の場合は各自ダウンロードしご利用ください。
  • 当日の決済方法はクレジットカード、コンビニ決済のみとなりますのでご了承ください。
参加費 参加費は以下の通りです。(会員の討論会参加費は不課税、非会員は課税対象です。) 交流会につきましては、課税対象となります。 参加費
賛助会員、公益A会員の皆様:合同大会に限り、賛助会員および公益A会員の会員としての参加枠に制限を設けません。
参加登録時のアカウント作成では「主催共催団体会員(一般・団体)」でご登録いただき、学会を「日本環境化学会」で選択のうえ登録ください。
賛助会員および公益A会員リストはホームページでご確認ください
https://www.j-ec.or.jp/info/index.html
発表形式 口頭発表およびポスター発表で行います。
内容 大気,水質,土壌,生物,廃棄物,食品,生活用品などの分野で,動態,分析,反応,物性,毒性,衛生,処理,情報,観測などの観点から,化学物質による汚染や環境計測・保全・改善・毒性影響評価等に関係する研究発表を対象とします。
発表時間 口頭発表は,演題1題あたり,討議時間を含めて15分を予定しています。
ポスター発表は,3日間掲示で,90分のコアタイムを予定しています。
要旨提出 指定のテンプレートを使用し作成し、PDF版とWord版を登録システムへアップロードをお願い致します。講演要旨作成要領の詳細については追ってお知らせいたします。
託児施設 利用を希望される場合は5月10日までに学会事務局に直接ご連絡ください。
利用料は学会が負担いたします。

企画行事の概要

諸事情により変更が生じることがございます。最新情報はホームページでご確認ください。

学会賞
受賞式
受賞講演
会場 A会場
日時 7月2日(火)9:30~11:30
2024年度学会賞の授賞式と受賞講演を行います。
詳細は「2024年度学会賞受賞者について」をご確認ください。
森田昌敏先生
追悼企画
森田昌敏先生を偲ぶ追悼セッション
会場 A会場
日時 7月4日(木)9:30~11:15
世話人 大原俊彦(広島県)、高橋真(愛媛大学)、高菅卓三(島津テクノリサーチ(株))、堀口敏宏(国立環境研究所)、橋本俊次(国立環境研究所)
概要 日本環境化学会初代会長の森田昌敏先生は、環境科学分野の第一人者として我が国のみならず世界で活躍されてきました。先生の輝かしい功績と産官学への数々の貢献をたたえ、故人を偲ぶ会を企画します。所縁の方々から、生前の思い出などをお話しいただきます。
プログラム 故・森田昌敏先生の経歴紹介と写真映写、故人所縁の方によるお話し(調整中)
特別講演
会場 A会場
日時 7月2日(火)16:30~18:00
テーマ
「海洋生態系における環境汚染物質の動態と生物影響評価
 ~研究の最前線と今後の展望~」
基調講演1
「海表面マイクロ層を浮遊する人工微粒子の生態リスク」

 講演者:岡村秀雄(神戸大学 教授)
基調講演2
「野生生物の影響評価のためのNew Approach Methodologies(NAMs)と展望」

 講演者:岩田久人(愛媛大学 教授)
概要

環境化学物質の問題が多岐にわたる中で、2024年度、環境化学討論会、環境毒性学会は「環境化学物質研究の新たな挑戦-研究分野の垣根を超えた連携-」というテーマのもと2学会合同大会の開催に至りました。環境汚染物質の環境動態と生物影響を理解することは、その生態リスクを推し測るうえでの両輪であり、各学会が得意とする分野、すなわち環境分析学と環境毒性学の融合・連携は、今後さらに複雑化する環境汚染問題に対峙するためには不可欠です。

瀬戸内海の沿岸域では、広島市を含む多くの都市がその恵みを受けて発展してきました。一方、その急峻な地形的特徴のため海洋(沿岸)生態系は人間活動の影響を受けやすいのが現状です。本講演は、海洋生態系への化学物質の影響に注目し、テーマを「海洋生態系における環境汚染物質の動態と生物影響評価~研究の最前線と今後の展望~」として企画しました。

神戸大学の岡村秀雄教授には、瀬戸内海を中心とした環境化学物質(マイクロプラスチックを含む)の海域での動態・海産生物への影響評価研究について、愛媛大学の岩田久人教授にはin vitro・in silicoアプローチやバイオインフォマティクス等の先端技術の導入により、これまで困難とされてきた高次野生生物の毒性影響・リスクをより正確に評価できるモデルの開発について、ご紹介いただきます。研究の最前線と今後の展望も含め、幅広い視点からご講演いただくことで「環境化学物質研究」の今後の展望や方向性についての議論・理解をより一層深める契機となれば幸いです。

特別企画 学会間のコラボレーション企画、最近の環境化学物質に関するホットトピック等に関連する特別企画を準備中です。詳細は<特別企画のご案内>でご確認ください。
特別企画1 日本野生動物医学会との共催による特別企画
「野生生物の化学物質モニタリングと毒性影響評価に関するシンポジウム」

日時:7月2日 13:00~14:30、14:45~16:15
特別企画2 環境毒性学会からの特別企画
「環境毒性学の未来 ~10年後はどうなっているか?」

日時:7月3日 9:30~11:15
特別企画3 日本質量分析学会との共催による特別企画
「質量分析技術の高度化による環境化学研究の新たな展開」

日時:7月3日 13:00~14:30、14:45~16:15
特別企画4 生物化学的測定法研究会との共催による特別企画
日時:7月3日 13:00~14:30
特別企画5 日本水環境学会との共催による特別企画
「流域物質動態とリスクの変化を捉える」

日時:7月4日 13:00~14:30、14:45~16:15
重点テーマ
セッション
今年も重点テーマセッションが準備されています。詳細が決まりましたら大会サイトでお知らせします。最新情報は大会サイトでご確認ください。
  • 環境化学物質の学際的共同研究の成果と展望
  • PFASの高精度分析技術における新たな展開
  • マイクロプラスチックの動態
  • マイクロプラスチックと関連化学物質の生物影響
  • PPCPs・生理活性物質の動態・生物影響
  • PFAS の環境・生体モニタリング
  • 環境化学研究における精密質量分析データの活用術
  • 農薬の環境動態・生物影響・リスク評価
  • 国際セッション
優秀発表賞 例年通りの英国王立化学会(Royal Society of Chemistry)賞、SETAC Japan賞および企業の冠賞に加え、今年はシュプリンガーネイチャージャパンからの賞の提供が予定されています。学生、若手研究者を対象とする発表賞で、今年は81件がエントリーしています。
自由集会
会場 追ってお知らせします。(アステールプラザ4階の会議室を予定)
日時 7月2日(火)18:15~19:45(予定)
企業展示
ランチョンセミナー
製品、技術、書籍、研究機関及び大学等をPRする場として,カタログ及び資料類の展示ならびにランチョンセミナーを開催する予定です。詳細は大会サイトでご確認ください。
企業展示 日時 7月2日(火)~7月5日(金)
ランチョンセミナー 日時 5月30日(火)7月2日(火)、3日(水)、4日(木)
開催企業(開催日順)
  1. 大塚製薬株式会社/CIL
  2. ヴェオリア・ジェネッツ株式会社 エルガ・ラボウォーター
  3. アジレント・テクノロジー株式会社
  4. ジーエルサイエンス株式会社
  5. 株式会社島津製作所
  6. 日本ウォーターズ株式会社
  7. 株式会社ウェリントンラボラトリーズジャパン
  8. シグマ アルドリッチ ジャパン合同会社
  9. 株式会社エービー・サイエックス
高校環境化学賞
(松居記念賞)
第19回となる高校環境化学賞(松居記念賞)の上位10校のポスター発表を予定しています。大会参加者の皆様の投票により最優秀賞が決定いたしますのでぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。
詳細は追ってお知らせいたします。
交流会 参加者同士の情報交換の場としてご利用ください。大会会場からホテルまで10分程度のクルーズ船で移動を準備しております。ぜひお楽しみください。
会場 ANAクラウンプラザホテル広島
日時 7月3日(水)19:00~21:00
別途参加費が必要です。
エクスカーション 今回は予定されておりません。

スケジュール概要

諸事情により変更が生じることがございます。最新情報はホームページでご確認ください。


交通アクセス

交通案内
JMSアステールプラザ(徳島県郷土文化会館)
(〒730-0812 広島市中区加古町4番17号)
【JR広島駅から】
  • 市内電車利用の場合 広島港行(紙屋町経由)-市役所前下車(600m)
    江波行-舟入町下車(400m)
  • バス利用の場合 広島バス 24号路線
    吉島営業所行または吉島病院行-加古町下車(200m)
  • タクシー利用の場合 約15分

森田昌敏先生追悼企画

森田昌敏先生を偲ぶ追悼セッション
日時/会場 7月4日(木)9:30~11:15(A会場)
世話人 日本環境化学会:大原俊彦(広島県)、高橋真(愛媛大学)、高菅卓三(島津テクノリサーチ(株))、堀口敏宏(国立環境研究所)、橋本俊次(国立環境研究所)
概要 日本環境化学会創設者である森田昌敏先生が2023年12月22日にご逝去されました。 本学会の礎を作られ、また本学会のみならず日本と世界の環境化学研究をリードされた森田先生のご功績に改めて感謝し、深くお悔やみ申し上げます。 日本環境化学会では、森田先生の生前の輝かしい功績と産官学への数々の貢献をたたえ、故人を偲ぶ会を企画します。所縁の方々から、生前の思い出などをお話しいただきます。
プログラム
9:30-9:45  森田昌敏先生のご経歴と過去の学会等での写真の紹介
9:45-10:25  森田先生を偲んで 1
鈴木規之 会長 国立環境研究所
門上希和夫 氏 元北九州市環境科学研究所・北九州市立大学
中野 武 氏 元兵庫県環境研究センター・大阪大学
太田志津子 氏 元環境省・JESCO
宮田秀明 氏 摂南大学名誉教授
10:25-10:35  休憩:プライベート写真の紹介
10:35-11:15  森田先生を偲んで 2
佐々木裕子 氏 元東京都環境科学研究所
松村 徹 氏 いであ(株)、(一社)日本環境測定分析協会
鑪迫典久 氏 愛媛大学・日本環境毒性学会
Jae-Won Choi 氏 KSEA (Korean Society for Environmental Analysis) President・K-Water
柴田康行 前会長 元国立環境研究所・東京理科大学

自由集会のご案内

7月2日(火)18:15~19:45 ※会場は追ってお知らせします。
自由集会1
「海域底質のマイクロプラスチックを研究する ~わかっていること、わからないこと、そして、これからのこと~」
Exploring the Depths: Microplastics in Ocean Floor Deposits - What We Know, Don't Know, and Need to Find Out
世話人 鈴木剛(国立環境研)、仲山慶(愛媛大学沿岸環境科学研究センター)
概要

マイクロプラスチック(MP)は、国際社会で対処すべき喫緊の課題となっています。陸域から海洋に流出したMPは、海洋を漂いながら、海底に沈んでいくと考えられていますが、実態がよくわかっていません。本集会では、海域底質中MP研究に取り組んでいる研究者をお招きして、MPの海洋環境における動態や運命、生態系へのリスク、そのベースとなる測定法や評価法について最新の話題を提供頂き、今後の課題について意見交換を行うとともに、学会や専門を超えた研究者ネットワークの構築を目指します。

企画内容(話題提供者、演題等)は、下記URLリンク先にて、随時更新します。参考になれば幸いです。
https://www.aquatic-toxicology.com/20240702_meeting

自由集会2
「液体クロマトグラフィー/高分解能質量分析 (LC/HRMS) によるデータから環境中の予期せぬ化学物質を特定するための方法とツール」
Methods and tools for identifying unexpected chemical substances in the environment from the data by liquid chromatography/high resolution mass spectrometry (LC/HRMS).
世話人 LC/HRMSノンターゲット分析に関する自由参加研究グループ,松神秀徳(国立環境研究所)
概要 予期せぬ化学物質は、それを見つける方法、ツール、情報が乏しく、それらを見つけるための科学的ハードルは高い。自由集会では、LC/HRMSのデータを活用して予期せぬ化学物質を見つける方法とツールその応用例について、「LC保持指標に関する国内共同分析と今後の応用展開について(案)」、「Product ion and neutral loss DBと関連ツールを用いたLC/HRMSデータの解析方法とその応用例(案)」を紹介。環境中で化学物質を見つける方法について意見交換する。
自由集会3
「ネイチャーポジティブ・TNFDと環境化学・環境毒性学の付き合い方を考える」
Bridging Nature Positivity/TNFD and Environmental Chemistry/Toxicology
世話人 日置恭史郎(国立環境研)、岩崎雄一(産総研)
概要 2022年昆明・モントリオール生物多様性枠組が採択され、「生物多様性の損失を食い止め、回復軌道に乗せる」こと、すなわち「ネイチャーポジティブ」が2030年までの世界目標として位置づけられた。その目標達成のために、企業はTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)に対応し、自然環境や生物多様性への影響について情報を開示するよう求められている。本集会では、ネイチャーポジティブ・TNFDについて特に化学物質の影響という観点から、企業・団体における取り組みやアカデミアとの連携の可能性について情報共有し、議論する。
自由集会4
「化審法における化学物質の安全性評価の現状と展望~生分解性及び生物蓄積性の評価とは?~」
Current Status and Prospects of Safety Evaluation of Chemical Substances in the Chemical Substances Control Law ~ What is the Evaluation of Biodegradability and Bioaccumulation? ~
世話人 石津さおり(経済産業省)、宇野誠一(鹿児島大学)、河野久美子(水産研究・教育機構)、小原裕子(製品評価技術基盤機構)、原田房枝(日本化粧品工業会)
概要 化学物質審査規制法(化審法)をご存じですか?PCBによる環境汚染をきっかけに、50年前に作られた法律です。化審法の概要を始め分解度試験・蓄積性試験等の実測試験結果や予測手法などの科学的根拠に基づく新規化学物質の判定について説明するとともに、経済産業省や製品評価技術基盤機構及び民間企業での関連する仕事について解説します。
化審法は化学物質による環境の汚染を防止するため、新規化学物質の事前審査、上市後の化学物質の継続的な管理措置及び性状に応じた規制措置を行っています。その制度は国民の安全・安心の一層の確保を前提としつつ、化学産業の発展を促進するための合理的な化学物質管理制度へと変革を遂げています。こういった重要なツールとしての化審法は、安全性評価を行うに当たって産業との関わりや環境への対応、研究の発展など様々な分野の専門家を必要としています。海外では行政機関が多くの専門家を抱え、化学物質の規制やその管理を行う制度設計を行っているものの、日本ではまだまだ発展途上の分野です。化審法という制度を通じて、単なる研究から産業への寄与や行政への関与が可能であり、産官学で広く協力体制を築いていくことが重要と思われます。
これからこの分野で一旗揚げたいと思う学生さんや若い研究者の皆さん、またこの分野の人材養成に携わりたい、という産官学の中堅~ベテランの皆さんがここに集い様々な視点で語り合いましょう。
化審法などの科学技術と密接に関わる政策に興味がある方、生分解性・生物蓄積性の試験研究に興味がある方、化学物質の安全性評価・リスク評価などに興味ある方、当該分野での就職のマッチングを望む方々など出入り自由なのでご参加ください。
自由集会5
「災害・事故時の環境リスク管理に関する情報基盤D.Chem-Coreを触ってみよう」
Let’s touch the website D.Chem-Core “Chemical Risk Assessment and Management Resource Core for Disaster and Emergency
世話人 今泉圭隆(国環研)、中島大介(国環研)、高澤嘉一(国環研)、小山陽介(国環研)、浅見真理(国立保健医療科学院)、西野貴裕(東京都環境科学研究所)、野呂和嗣(静岡県立大学)、日本環境化学会・災害時調査手法部会
概要 「災害・事故に伴って化学物質が漏出した!」そんなときに役に立つウェブサイトを目指してD.Chem-Coreを開発・公開しました。本集会では、そんな突発的な事象に対応すること・何らかの判断をくだすことに関係する(かもしれない)関係者や環境研究者などを対象に、本サイトを実際に動かしながらレクチャーします。是非、ノートPC持参で一緒に操作しながら意見交換しましょう。今後の改良に向けた議論もしたいと考えております。
自由集会6
「学生・若手研究者向け!環境化学関連お仕事大公開!」
Get-together and career counseling for students
世話人 学生・若手キャリアパスWG (世話人:農工大 水川薫子, 静岡県立大 徳村雅弘, 国環研 渡部春奈, 協力:愛媛大 水川葉月, 産総研 頭士泰之)
概要 去年好評だった学会関連機関・企業のお仕事紹介イベントを今年も開催します!学生や若手研究者が気軽にこの学会に関連する機関・企業の方と気軽にお話できる場を作れればと思います。今年はより多くの関連機関・企業にもお声がけしていきますので、ぜひご参加ください♪
自由集会7
「環境研究のための国際ネットワーキング」 (会場外で実施。要事前申込)
Global networking for environmental research
世話人 環境化学会・国際企画部会(JEC, International Planning Section) 及びSETAC Japan
概要 今年も海外から日本に来ている研究者・学生との交流会を行います。会場外の飲食店で開催します。参加希望者は6月28日(金)までにお名前、ご所属、メールアドレスをご記載の上、下記申込先にEメールでお申し込みください。
申込先: endo.satoshi@nies.go.jp (遠藤智司、国立環境研究所)
場所・時刻はEメールでご連絡します。飲食代がかかります(3000-4000円の見込み、学生割引あり)。国際交流の輪を広げたい方、また研究室に留学生がいらっしゃる方は是非お誘い合わせの上ご参加ください。
We would like to organize a get-together at an izakaya bar for international researchers and students as well as interested Japanese participants! Please email me (Satoshi Endo, endo.satoshi@nies.go.jp) with your name, affiliation and email address by 28 June if you would like to join so we can make reservations. The time and place will be announced via email. Participants will be charged for food and drinks (plan on 3000-4000 yen pp; there will be a student discount). Talk to your Japanese and non-Japanese colleagues and come together! See you there!

特別企画のご案内

特別企画1:日本野生動物医学会との共催による特別企画
日時/会場 7月2日(火)13:00~16:15(A会場)
企画代表者 池中良徳(北海道大学)、野見山桂(愛媛大学)
概要 近年、生物多様性の保全は国際的な大問題になっています。その中で野生生物の化学物質モニタリングや毒性影響評価の重要性は皆様の知る所ではあります。
そこで、今回は特別企画として、日本野生動物医学会様との共催で、化学物質による野生動物への影響評価についてのセッションを設けることを計画しております。ご共催いただく事により、国内外の野生生物を対象にしたモニタリングと毒性影響評価についての重要性を再認識し、今後の対応について議論が出来る場を設ける事を狙います。
プログラム
座長:池中良徳(北海道大学)、野見山桂(愛媛大学)
国立環境研究所における野生動物の遺伝資源保存とその活用事例紹介 大沼 学(国立環境研究所)
野生生物に蓄積する残留性有機汚染物質の時空間トレンドと未知物質の探索 国末達也(愛媛大学)
北海道における希少野生猛禽類の保全医学活動 齊藤慶輔(猛禽類医学研究所)
鳥類の鉛中毒の特徴と感受性の種差 中山翔太(北海道大学)
総合討論(パネルディスカッション) コーディネーター
池中良徳
特別企画2:環境毒性学会からの特別企画「環境毒性学の未来 ~10年後はどうなっているか?」
日時/会場 7月3日(水) 9:30-11:15(A会場)
企画代表者 堀江好文(神戸大学)、岩崎雄一(産業技術総合研究所)、石母田誠(残留農薬研究所)、坂本正樹(富山県立大学)、髙橋宏和(資生堂)
概要 環境毒性学は、天然ならびに人為化学物質が生態系を構成する生物種の集団に及ぼす影響を研究する分野である。日本ではリスク評価の実施や環境基準の策定といった環境行政に貢献し、ある程度、成熟してきた学問分野とも言える。しかしながら、近年では、動物福祉に配慮して生物個体に頼らない毒性評価が求められているなど、環境毒性学分野において新たな取り組みや進展が期待されている。
そこで本企画では、大学、公的研究機関、企業において環境毒性学の分野で活躍されている若手~中堅の6名の方々に「10年後、環境毒性研究がどうなっているか?」について、ご自身のこれまでの経験を交え、将来展望についてご紹介いただくこととした。本企画を通じて、今後の環境毒性学研究の進展に資する時間を演者・参加者全員で共有できれば幸いである。
プログラム
趣旨説明および「生物個体に頼る生態毒性の未来は?」 堀江好文(神戸大学)
動物福祉の観点から考えた生態学的な死 ~環境毒性学において動物実験を削減するには?~ 高井優生(九州大学)
「自然環境との共生」と「美」の両立に向けた環境影響研究の挑戦 高橋宏和(株式会社資生堂)
生態系への安全性を見据えた農薬の持続可能な未来 谷 和音(日本曹達株式会社)
沿岸生態系における底質のリスク評価から改善策への展開 伊藤真奈(水産研究教育機構)
基礎科学・応用科学としての環境毒性学への期待と展望 日置恭史郎(国立環境研究所)
総合討論(パネルディスカッション)
特別企画3:環境毒性学会からの特別企画 日本質量分析学会との共催による特別企画
「質量分析技術の高度化による環境化学研究の新たな展開」
日時/会場 7月3日(水) 13:00-16:15(A会場)
企画代表者 板井啓明(東京大学)、平田岳史(東京大学)、大野剛(学習院大学)
概要 日本環境化学会と日本質量分析学会の合同企画として、質量分析技術の高度化による環境化学研究の将来展望に関するセッションを開催する。共通基盤技術に焦点を当てることで、対象物質やシステムの枠を超えた交流促進の場を提供したい。手法は、ICP-MSの応用技術を中心に、同位体質量分析、加速器質量分析、エアロゾル質量分析、飛行時間型質量分析などを含む。分析対象は、環境汚染物質に限らず、物質動態解析で重要となる成分の分析も取り扱う。
プログラム
趣旨説明 板井啓明(東京大学)
長寿命エキゾチック核種分析と環境化学研究への展開 坂口 綾(筑波大学)
ICP-MSによる重元素同位体分析法の高度化と環境化学への応用 大野 剛(学習院大学)
エアロゾル質量分析計によるエアロゾル粒子中炭素成分の発生源寄与解析 藤谷雄二(国立環境研究所)
ICP質量分析計によるナノ粒子分析法の開発と高度化 山下修司(同志社大学)
休憩
ICP質量分析計を用いたメタロミクス研究の展開 田中佑樹(千葉大学)
GCxGC-HRToFMSを駆使した環境汚染物質のノンターゲット分析 後藤哲智(愛媛大学)
海洋生態系における鉄循環トレーサーとしての鉄安定同位体地球化学の現状 長谷川菜々子(北海道大学)
自然酸素安定同位体トレーサーを指標に用いた水圏中リン酸の動態解明 三歩一 孝(名古屋大学)
総合討論
特別企画4:生物化学的測定法研究会との共催による特別企画
日時/会場 7月3日(水)13:00-14:30(B会場)
企画代表者 鑪迫典久(愛媛大学)
概要 本セミナーの母体となる生物化学的測定研究会は、生物機能や生物素子などの生物化学的特性に基づく測定技術の革新と普及を追求し、国際、国内標準化を行うとともにその社会還元を使命としています。
この度3名の講師を迎えて、ISO,OECDについて国際標準化の意義と必要性、成立までのまでの流れ、その成功事例について説明していただきます。このセミナーが今後企業、研究所、大学の皆様にとって国際標準化への触媒となれば幸甚です。
プログラム
座長:鑪迫典久(愛媛大学)
環境問題解決のための国際標準化活動 大野香代(産業環境管理協会)
OECD テストガイドラインの提案から成立まで 井口泰泉(横浜市立大学)
人工構造タンパク質素材の開発・普及に伴うISO 化の必要性 村田真也(構造タンパク質素材産業推進協会)
特別企画5:日本水環境学会との共催による特別企画「流域物質動態とリスクの変化を捉える」
日時/会場 7月4日(木)13:00-16:15(A会場)
企画代表者 渡部春奈(国立環境研究所)、鈴木裕識(岐阜大学)、田上瑠美(愛媛大学)
概要 日本水環境学会では、水環境中の様々な化学物質の測定や物質動態に関する調査・研究が行われている。中でも「流域物質動態とノンポイントソース研究委員会」では、農地や森林、市街地など、各種物質の排出源が面的に散在し、特定することが困難な発生源「ノンポイントソース」だけではなく、下水処理場などの点汚染源から流出する物質についても研究対象として、流域全体における物質動態の解明を目的とした研究・情報発信等を行っている。
流域全体における物質動態という切り口でみると、日本環境化学会による分析技術の高度化や地方環境研究所等による環境測定・調査、日本水環境学会による負荷流出特性解析、日本環境毒性学会による物質動態に基づく生態影響・リスク評価などの多角的なアプローチの連携が期待される。そこで本特別企画では、各学会の研究者から流域物質動態に関連する最新研究をご紹介いただくとともに、3学会の連携による新たな研究展開の可能性を議論する。
プログラム
座長:渡部春奈(国立環境研究所)、鈴木裕識(岐阜大学)、田上瑠美(愛媛大学)
開会および趣旨説明 渡部春奈(国立環境研究所)
流域物質動態とノンポイントソース研究委員会の研究紹介と今後の課題 井上隆信(豊橋技術科学大学)
市街地-新旧が折り重なる混沌とした非定常場 尾崎則篤(広島大学)
流域における物質動態予測の高度化とリスク評価:媒体間動態と排出推定の重要性(仮) 今泉圭隆(国立環境研究所)
湖沼流域における浸透移行性殺虫剤の動態と生態リスク初期評価-秋田県八郎湖流域の事例- 木口倫(秋田県立大学)
休憩
国内の公共用水域における網羅分析技術(有機・無機物質)を活用した生態リスク評価の試行 西野貴裕(東京都環境研究所)
石垣島沿岸域における農薬のモニタリングと藻場葉上動物群集に及ぼす影響(仮) 隠塚俊満(水産研究・教育機構)
総合討論(パネルディスカッション)

第32回環境化学討論会実行委員会
(第3回環境化学物質合同大会実行委員会に加わります。)

敬称略、50音順
実行委員長 大原俊彦
実行委員 岩元寛治、江口哲史、大塚宜寿、大橋 眞、奥田昌弘、加坂 紳、梶原夏子、
苅部甚一、木村直樹、小島謙太郎、小林琢也、佐藤克久、鈴木裕識、高桑裕史、高菅卓三、
田上瑠美、東條俊樹、中尾晃幸、中島大介、西島 功、野見山 桂、野呂和嗣、林 義貴、
原田修一、平井康弘、藤峰慶徳、藤森 崇、三宅祐一、ミランダ和美 、柳下真由子、山本 泉
(2024年4月現在、今後さらに追加されます。)